スラブ料理として定番の料理といえば、『ボルシチ』。
『カフェ スラブノフ』では、ウクライナ風ボルシチを提供しています。
ボルシチとは?

現在、もっとも一般的なボルシチといえば、ビーツとキャベツでできた温かくて赤いスープのことをいいます。
しかし元々は、食用のハナウド(セリ科の多年草/セロリに似た香りやタラの芽に似た味がする植物)の葉を発酵させたものを加えて作るスープのことを指していました。
のちに、ビーツ(地中海沿岸地方原産・アカザ科のサトウダイコンの一種/かぶや大根のような見た目の植物)の汁を水で薄めたものに、キャベツやニンジンを加えて煮たボルシチが現れ、メジャーな食べ物となっていきます。
さらにその後、牛肉のブイヨンを使って作られるようになり、主に祝日に食べられるボルシチでしたが、普通の日にも食べられるよう満腹度を高める脂身やニンニクが加えられ、国民的スープとなっていったのです。
スラブ料理として愛されるボルシチですが、決まったレシピがあるわけではなく、地域ごとに作り方が微妙に異なるのですが、それぞれに違った良さがあります。
ウクライナ風ボルシチとモスクワ風ボルシチ

では、ウクライナ風ボルシチとモスクワ風ボルシチの違いとは、一体何なのでしょうか?
まず、大きく違うのが、ブイヨンです。

ブイヨンとは、主にスープのベースとして用いられる肉と香味野菜からとる出汁のこと。
モスクワ風ボルシチは主に牛骨のスープをベースに作られますが、ウクライナ風ボルシチは主に豚のスペアリブをベースに作られているのです。
ただ、これらは指定されているわけではないので、チキンブイヨンや他の出汁や水で作ることもでき、家庭やその人の好みによっても変えることができます。
もう一つの違いとしては、ボルシチのメインともいえるキャベツです。

モスクワ風ボルシチは酢につけたキャベツを入れて柔らかい状態にしますが、ウクライナ風ボルシチは、スープが出来がる直前に生のキャベツを投入することで、キャベツの歯ごたえを楽しむように作られています。
また、人や地域によっては、キャベツをメインにせず豆を入れる場合もあります。
そして最後に、提供時に添えられるパンです。

モスクワ風ボルシチには、ライ麦パンを添えることが多いのですが、ウクライナ風ボルシチには、ウクライナの伝統料理の一つである、『パンプーシュカ』という丸くて小さな揚げパンが添えられることが多いです。
ただこれも絶対にそうでなくてはならない、という決まりはありません。
自分好みのパンを付けたり、その地域ごとに愛さている食べ方で好きに食べることができたりと、いろいろな食べ方ができることこそが、ボルシチが多くの人々に愛されている秘訣とも言えるでしょう。
スラブノフで提供されるボルシチも、料理人独自のこだわりが詰まったスープとなっているので、ぜひ召し上がってみてくださいね。
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